チキンナゲットの原材料の衛生問題や、相次ぐ異物混入事件などで、顧客数減少・経営危機が取り沙汰される日本マクドナルド
日経ビジネスの消費者動向調査によれば、チキン問題以前から顧客離れは始まっており、「以前と比べてマクドナルドの利用頻度が減った」と回答した人は、全体の51%にものぼるそうです。
思い返してみれば私も、以前は月に4~5回は利用していましたが、この一年はほとんど、マクドナルドの店舗に足を運んだ記憶もありません。
一体、私たちは何故、マクドナルドに行かなくなったのでしょうか?
要因は複数ある?マクドナルドの顧客離れ
マクドナルドの顧客離れには、いくつかの理由が考えられます。ネットの声などを集めてみると、次のような意見も散見されます。
・価格に対して、量や味が見合わない
他のハンバーガーチェーンなどと比較して、マクドナルドは“コストパフォーマンス”が悪い、という意見です。
・健康に良くなさそう
マクドナルドの製品による体への悪影響を訴えたアメリカのドキュメンタリー映画「スーパー・サイズ・ミー」は、2004年の作品です。
この頃から既に、マクドナルドの“健康問題”は浮上していたと判断できます。
・喫煙席が減った(無くなった)
都内で働くサラリーマンなどに多い声です。都心部ではほとんどの場所が全面禁煙となっており、喫煙者のサラリーマンにとっては、昼休憩などで食事をしながら喫煙できるマクドナルドは、唯一の「憩いの場」でした。
しかし、そのマクドナルドもサラ・カサノバ社長が打ち出した方針により、「全面禁煙」を進めた結果、喫煙者層を手放す結果となってしまっています。
・何故か行かなくなった
「特にこれといった理由はないものの、何故か足が遠のいてしまった…」といった方も、一定の割合でいるようです。
おそらく、本人も明確に意識しない程度の理由…店舗の雰囲気が合わない等…が積み重なって、「マクドナルド離れ」を引き起こしたのではないでしょうか。
どうなる?今後のマクドナルド
季節限定商品のコンスタントな投入など、顧客の呼び戻しに懸命な日本マクドナルド。ですが、顧客減少が指摘されはじめてから現在に至るまで、回復基調には乗っていないと見るべきでしょう。
このまま有効な改善策を打てなければ、店舗数を段階的に縮小せざるおえない…そんな未来も、ありえない可能性ではありません。
一度社会に広まってしまったマイナスイメージは、打ち消すことが非常に難しくなります。
さらに、その要因が一つではなく、二つ、三つと重なってしまった日本マクドナルドは、厳しい戦いを強いられている、と言えそうですね。