こんな事業計画は失敗する!残念なビジネスプランの5つの特徴

hojincardcom-bad-business-plan-5-point-main

新しく事業を始める時には、まず、ビジネスプランを作るところからスタートしますよね。プランを企画書にまとめて、関係者にプレゼンテーションしていくところから、事業の立ち上げは始まります。まさに成功の鍵を握る、大切なポイントです。

私も仕事柄、新規事業のビジネスプランを拝見することが時々あります。素晴らしいプランもあれば、『これは失敗するのでは!?』と思ってしまうものも…。

私の経験から、『失敗するだろうな…』と思えるプランの特徴を紹介してみます。

【1】経営理念があいまい

経営理念は、ビジネスの軸となり、経営判断の土台となる、極めて大切な要素です。「○○を通して社会に貢献し…」など、あいまいな理念では、そのうち必ず経営姿勢にブレが出てしまいます。

【2】キャッシュ・フロー計画が甘い

当初予算計画、銀行からの調達額、売上予想、経常経費や固定費etc…。

お金についての計画は、その事業が実現可能かどうか=実現可能性を判断する、極めて大切なポイントです。だからこそ、実際よりも厳しく計画するのがコツ。

事業立ち上げ段階では、収入は少なめに、支出は多めに見積もるのが基本です。そうしないと、予測不可能なトラブルに対応できなくなり、事業が頓挫してしまいます。

【3】市場分析をかけていない

これだけ経済・文化・市場が発達した日本ですから、「まったくライバルのいない、まっさらな市場」は、存在しないと言っても良いでしょう。

現在どのくらいの市場規模があるのか?どんなライバル企業が先行ビジネスを行っているのか?
そうした現状分析に基づいた計画が無いことには、ビジネスの勝算はつかめません。

【4】独自性がない

新規ビジネスには、先行企業や競合他社との差別化、「自社でなければできないこと」など、独自性が重要です。独自性がない、ということは、『既にある他社のビジネスで、ユーザーの需要は賄えている』ということです。

新規参入する意味も、成功のヴィジョンも、説得力を持たなくなります。

【5】夢とロマンがない

ビジネスプランとは、誰かと『夢を共有するもの』だと思っています。

思い描いた素敵な夢を、他の創業メンバーや、投資家や金融機関、外部の専門家など、大勢の人と共有するための書類です。
「このビジネスが実現できたら、きっとスゴイことになるぞ!」という期待感。それが共有できれば、多少無茶のあるプランでも、「よし、協力しよう、一緒にやろう!」と言ってくれる方は必ず増えます。

逆に、夢や期待感をまったく感じないプランは、どれだけ堅実な計画でも、“一緒にやりたい”とは思えません。

ビジネスには夢が必要です。堅実な仕事も大切ですが、ロマンは絶対に忘れないでくださいね!

Pocket