フリーランスの仕事の取り方と広げ方
フリーランスで働く私たちにとって、もっとも生命線を左右するのが”仕事をどうやって受注するか”ではないでしょうか。
仕事が受注できず、なくなってしまえば、経営が困難に陥ります。
フリーにとって経営困難は、即、自身の生活の困窮につながりかねません。
そこで今回は、私が自分で実践していることや、注意しているポイントを、いくつかシェアさせて頂きたいと思います。
クラウドソーシングを活用して、新規クライアントを見つける
フリーで仕事をはじめたり、新しいクライアントを見つけたい時は、クラウドソーシング・サービスが活用できます。
「Lancers」や「クラウドワークス」といった大手のクラウドソーシングには、登録しておいて損はないでしょう。
もっとも、こうしたサービスには、他のライバルとなる業者やフリーランサーもたくさんいます。
評判が落ちてしまうと、登録しておいても、なかなか仕事依頼が来ない…という結果になるかもしれません。
一方、評判が良ければ、放っておいても次々と依頼が来る状況になることもあります。
仕事は「選んで」応募・受注する
クラウドソーシングでは、ほとんどの場合、仕事依頼は「応募」の形になると思います。
仕事依頼に対して計画や見積もり、PRを送り、クライアントから合意がもらえたら、正式に仕事開始となります。
選ばれやすくする方法は後述しますが、その前に一点だけ重要なポイントがあります。
それは、「選ぶ」ことです。
「仕事を選ぶ余裕なんてない」という方もいるかもしれませんが、次の2点は、“双方にとって”重要なポイントではないかと思います。
- ・依頼内容と自身のスキルや納期を比べて、クライアントに納得・満足してもらえる仕事が本当に提供できるのか考える
- ・受注単価と仕事にかかる負担を比べて、自身の採算が取れるか、(+すでに他社取引がある場合、公平性を保てるか)を考える
お互いの条件が合わなければ、スムーズな仕事はできません。しっかりと選び、必要があれば交渉にも挑戦してみましょう。
サンプル作品、実績のまとめを作る
フリーランスの営業で一番基本となるポイントは、「自分はどんなことができるのか、どんな技能を持っているのか」を、クライアントに正確に伝えることです。
クライアントにとっては、私たちフリーランスは、どんな相手かまったくわかりません。
よほど有名な方でなければ、名前を聞いただけでわかる…ということはないでしょう。
今までどんな経験を積んできたのか、どんなスキルがあり、どんな分野に自信があるのか…。そうしたことを、簡潔かつ的確に伝える必要があります。
ただ、自分自身で「○○が得意です」ということは簡単ですが、それでは説得力がありませんよね。
そこで用意しておきたいのが、「サンプル作品」と「実績のまとめ」です。
サンプル作品は、自分の作れる、もっとも得意なものを作って、ストックしておきます。
「実績のまとめ」は、これまでに行った業務や経験を、簡潔に箇条書きでまとめておきます。
「何をやってきたのか」「どんなものを作れるのか」という、客観的かつ具体的な事実を示し、それを元にクライアントに判断・評価してもらえば、誤解やすれ違いも少なくなります。
「できないこと」も正直に伝える
これは賛否両論あるかもしれませんが…。私の場合、新規の仕事のご相談をさせて頂く時には、「できないこと」があればそれも伝えるようにしています。
私たちフリーランスは、基本的に一人で仕事を行います。
人間が一人でできることには、どうしても限界があります。ですから、「できないこと」があるのは当然です。
たとえば、何か商品を買おうと思った時、「その商品の持つデメリット」や「その商品ではできないこと」も知りたい…と思いますよね。
クライアントがフリーランスに仕事を発注するときも、同じ気持ちではないかと思います。
“できます”“やります”だけの営業PRは、メリットだけを強調する商品広告と同じです。
得意なことも苦手なことも含めて、自分のスペックを正しく伝えることが、仕事を増やす時の、一つのポイントになります。