琵琶湖にネッシーを探しに行ってはいけない!”やる気”だけのビジネスは失敗する

『やる気が大事!』『前向きに!』『まずは行動!』

ビジネス関連の書籍を見ると、こうした主張がとても多いように思いませんか?

確かに、モチベーションを高く維持し、スピーディに行動することは非常に大切です。行動力、そして活力がなければ、何一つとして成すことはできません。

ですが、『やる気があれば何でもできる!』というのは、大いに危険な主張です。

たとえば、あなたの友人が、溢れる熱意と不断の決意をもって、『琵琶湖にネッシーを捕まえに行く!俺は絶対にやるぞ!』と行動を始めたら、あなたはどうしますか?『琵琶湖にネッシーはいないよ』と、諭しますよね。

どれほど熱意があり、努力を続けても、その熱意や努力の“向かう先”が間違っていれば、結果は失敗以外にありません。それどころか、努力にかけた時間と労力、そしてコストが全て無駄になります。

“何もしないほうがまだマシ”という結果です。

ネッシーを捕まえたいと思うなら、琵琶湖ではなくネス湖を目指すべき

その判断のためには、「ネッシーはネス湖で目撃されている」という情報も必要です。
さらに調べていけば、「ネッシー捏造説」にもたどり着きます。『本当はネッシーなんて居ないんじゃないか?』と思ったら、「未知の巨大生物探索」へと“事業内容”変更の判断も必要になります。
正確な情報を元に、正しい行動方針を示す…。それが、経営判断です。

正しい結果を求めるなら、常に正しい行動が必要です。

“目標を達成するための、正しい努力とは、何か。”

その答えが見えないうちから、やる気だけで行動を起こすのは、まさに琵琶湖にネッシーを探しに行くようなものです。

やる気=精神論だけで成功者になれるなら、今頃、日本経済はもっと活発になっているはず

精神論が重視されるスポーツの世界でも、トップ・アスリートたちは、スポーツ科学・人間工学・体育科学・生理学・運動力学などを駆使して、戦略的・戦術的にトレーニングを行っています。
時代はもはや、精神論だけで何かを成すことは不可能なほど、高度に、そして複雑になっているのです。

やる気があれば、確かに、何でもできます。

何でもできるということは、“間違いを犯すこと”もできます。失敗のリスクを恐れ過ぎるのも考えものですが、間違った努力をし続けるのも、望ましくありません。

やる気を燃やしはじめる前に、「目標達成のための、正しい努力」を見つけましょう。正確な情報、正確な判断がポイントです。

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