会社という所属集団があって、その中の一人として働く会社員と個人事業主では、仕事をするという意味が違います。
会社員であれば、役割をこなすことで、会社が全体として向かっている方向で社会に価値を提供することができます。
しかし、個人事業主は、自分でメシの種を拾ってこなければなりません。
つまり…
個人事業主は、自分で仕事をこなすとともに、仕事を創出しなければなりません。
といっても、大企業のあまり有能ではない管理職が仕事を作るのと違って、キャッシュを生み出せる仕事を創出しなければなりません。つまり、ビジネスチャンスを見つけてきて、仕事にするということです。
基本的に、今あるビジネスチャンスは「誰かが仕事にしている」と考えた方が良いと考えて、たとえば、ここ三年で社会に必要とされるものを考えてみましょう。つまり、三年後の未来を思い描く、ということです。
■三年後には、今手掛けているビジネスはどうなっているでしょうか?
ここでは、
・悲観的な予想…今の事業がダメになっている可能性
・今までと同じ
・楽観的な予想…今の事業がめちゃくちゃうまくいっている可能性
これら三つの世界を想像してみてください。
それぞれ、どんな世界になっているでしょうか。また、どれくらいの確率でそうなっているでしょうか。未来図を具体化しながら、その時に自分がどういうスタンスでどういう立場になっているかを考えてみましょう。
わざわざ複数の未来を想像してみるのは、誰だって自分の事業に楽観的な想像をしたくなるものだからです。シナリオでいえば、楽観的シナリオというよりも、何となく、三年後も現状が続いているという「何となく」楽観的な見通しを抱いてしまいがちではないかと思われます。
だからこそ、わざわざ、「何となく」の未来図を一度白紙にするために、現在の延長以外にも明らかに楽観的な未来と悲観的な未来も描いてみるのです。
事業家として成功している人は、事業を続けることの重要性と難しさを口にします。目先のことばかり考えていては事業を継続することはできません。直感に頼らず、未来のことを考えてみるのは効果的でしょう。