個人事業主は、自分自身がブランドである。

ブランドは信頼・約束

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ブランド…というと、有名な商品の銘柄を思い浮かべる方もいらっしゃるかと思います。もちろん、そのブランドに関する知識は正しいと思われます。

しかし、個人事業主であっても「あの人に頼めばきちんと仕事をしてくれる」…こういった評価もブランドの一部です。
消費財のマーケティングを思い浮かべる人は「大量に宣伝をして名前を売る」という広告のスタイルをイメージするかもしれませんが、もちろん個人事業主にはこのスタイルは関係ありません。

長期的な営業を前提とする。

個人事業主にとって、「ブランドを作る」ということは二つの段階から成り立ちます。

まず重要なことは、自分自身は「どんな価値を顧客に提供しているか」ということを徹底的に具体的に考えることです。自社のビジネスがどのようなものかということを豊かなことばで表現し、それが顧客のどのようなニーズを満たしているのかということを宣言します。

そして、その価値を理解してもらうことが重要です。一度「ことば」にしたからには、その価値を守らなければいけません。自分自身の「ことば」を裏切らないことを心がけなければいけません。

約束を果たすこと、続けることは信頼を醸成します。

従って、個人事業主のブランドという点で重要なことはまず、自分のビジネスをシンプルではっきりとした「ことば」で表現できるようにすることです。ビジネスについて、他者に知ってもらう必要があります。

表面的なレベルで「うちの強みは・・・」でとどめてはいけません。本当にそれが強みなのかどうかということを日頃の仕事を営む中で確認し、ことばを鍛え直していかなければなりません。

そして、そのことばをはっきりとさせたら、表現したことをいかに裏切らずに実行していくかということが課題となります!

企業の強みや、提供している価値について事業主が口にすることは、単なる宣伝ではなく、公的になされた約束であると考える必要があります。当然ながら、約束を破る人間に信頼は得られません。

個人事業主のブランド、とは、日頃の仕事をいかに丁寧にこなすかということにほかなりません。同時に忘れてはならないのは、その仕事のこなしぶりの価値を適切なことばで表現し、顧客に意識してもらうことです。

それがブランドにほかならないのです。

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