フリーランスで働く皆さん。ご自身のホームページはお持ちでしょうか?
持っている方も、いない方もいると思いますが…「あったほうが良い」のか、「なくても良い」のかは、ご存じですか?
この問題の答えは、一概に「YES」とも「NO」ともいえません。
意外と奥の深い“フリーランスのホームページ”について、今回は考えてみたいと思います。
実はある!ホームページを持つデメリット
「ビジネスをしているんだから、ホームページはあったほうがいい」と言えばその通りに思えますよね。
ですが実は、ホームページを持つことには、デメリットも存在します。
まずはこれについて見ていきましょう。
デメリット1:制作コスト
ホームページを一から作る場合、ページ制作、デザイン、WEBプログラミング、サーバーの取得、ドメイン取得…といった様々な手順が必要になります。
もちろん、専門の知識や技術も必要なので、たいていの場合は専門の業者に委託することになります。
こうした新規WEBサイトの立ち上げは、トータルで数十万円ほど。場合によっては、100万円規模の予算になることもあります。
デメリット2:維持管理コスト
ホームページとは、「作ったらそれでおしまい」ではありません。
定期的に更新し、新しい情報を発信していかなければ、せっかくのホームページも無駄になってしまいます。ですが、その更新作業も「サクっとやる」わけにはいきません。
やはりここにも、外注費用が掛かってきます。
また、そもそも持っているだけで掛かる、サーバーやドメインの維持管理費があります。
こちらは年間1万円以内に収めることもできますが、固定費が余分にかかるのは確かです。
デメリット3:莫大なコストをかけても、誰にも見られないこともある
コストをかけて、しっかりしたページを作っても、誰にも見られない場合もあります。
今の時代、大手から中小企業、はては個人まで趣味のホームページやブログを持つのが当たり前。
無数のWEBサイトがある中で、あなたのホームページが検索で発見され、見知らぬ誰かにアクセスされる可能性は、ほぼゼロです。
自分でしっかりしたWEB集客を行わなければ、せっかくのホームページも無意味になってしまいます。
それでもホームページを持ったほうが良い場合とは…
最初にデメリットを3つ紹介しましたが、「それでもホームページを持ったほうが良い」ケースもあります。
それは、あなたのビジネスが「不特定多数の、一般のお客様を相手にする事業」の場合です。
たとえば、近年流行している《LINEスタンプや手作り雑貨の通信販売》といった事業ですね。
この場合は、一般のお客様向けのイメージ戦略が重要になるため、しっかりしたホームページを持つ必要があるでしょう。WEB通販を行って、販路を広げる方法もあります。
一方、フリーのプログラマーやデザイナー、ライター、翻訳家などで、取引先がいくつかの企業に絞られる場合、個人のホームページの有無は、あまり重要視されません。
営業に使うツールも、ポートフォリオや過去の作例、業務実績などがメイン。
こうした資料の中には、一般の方や不特定多数に公開すると、支障をきたす情報が含まれている場合もありますよね。たとえホームページを持っていても、掲載できません。
ただし、金融機関から資金を調達したい時には、ホームページも「経営実態を示す資料」として扱われるため、持っていると便利です。
「ビジネスをさらに発展させ、大きな会社にしたい」と考えている方は、今のうちからホームページを持っておいても良さそうですね。