個人・中小ビジネスが大手企業を覆す!?時代を掴む最良の方法とは

ビジネスの成功には、時代を掴むことが絶対に欠かせません。

そこで今回は、“今の時代の流れ”を考察してみたいと思います。

まずは、1980年代後半のバブル時代から振り返ってみましょう。日本経済の黄金期とも言われる、輝かしい時代。世の中にお金が溢れ、経営者から一般サラリーマンまで、使い切れないほどのお金を持っていました。

ところがバブル崩壊で、日本経済は一気に縮んでしまいました。

ほどなくして「リストラ」という言葉が広く使われるようになり、90年代後半には、銀行や大手企業の倒産ラッシュも。終身雇用神話の崩壊、そして新卒雇用神話をも崩壊してしまいました。

その他、オウム事件や阪神大震災など、痛ましい事件・災害も、90年代後半の出来事です。世の中を覆った感情は、まさに“不安”一色だったのではないでしょうか。

2000年代には「イザナミ景気」と呼ばれる好景気があったものの、多くの人々は実感できないままでした。9.11テロやリーマンショックもあり、“不安の時代”はまだまだ続きます。

そんな中、2010年に起きた政権交代は、「これから暮らしが良くなりそうだ」という希望をもたらしました。

しかし実際は、期待とはかけ離れた結果となりました。

民主党の政治にも疑問が持たれ、大手マスコミの偏向報道問題も浮上しました。“政治”と“メディア”が信頼を失ったとも言えるでしょう。
2011年に発生した東日本大震災、福島第一原発事故は、政治とメディアに対する不信感を加速させました。

こうして見ると、バブル崩壊以降の日本は、“不安と不信の時代”だと言えます。

政府やマスコミも、大手企業も、信頼できない。2014年にも、大手新聞社の大誤報・捏造記事が明らかになり、社会的な問題となりました。

厳しい時代ですが、言い換えれば「中小企業や個人事業主「あるいは「これからビジネスを始める人」にとっては、大きなチャンスとも言えます。

これまでは、企業の製品やサービスを評価する基準は“ブランド力”“知名度”“人気”といった要素でした。しかし、時代の流れの中で、「有名大手だから信頼できる“とは限らない”」ことを、多くの日本人は学んだのです。

だからこそ、今、もっとも必要とされているのは、“本当のこと”をしっかりと明らかにする正確さ、そして誠実さだと言えるでしょう。

「個人の運営するニュースサイトを、大手新聞社のWEB報道よりも信頼する」といった方も増えつつあります。知名度やブランド力、事業規模、そして資金力までをも、“正確”と“誠実”が覆してしまう…。そんな時代が、すでに始まっています。

これまで信じられていたものが、信頼を失ってしまった今だからこそ。
一人一人が誠実にビジネスに取り組むことこそが、ビジネス・チャンスを掴む最良の方法であり、また、あらゆるビジネスの社会的責任ではないでしょうか。

Pocket