「日本政策金融公庫」について
これからビジネスをはじめる方はもちろん、現在ビジネスをお持ちの方も、絶対に知っておかなければ損をする、財務省管轄の公共の金融機関です。
日本政策金融公庫では、起業や経営の資金的なサポートが、幅広く展開されています。
ほとんどすべての業種で利用できる「普通貸付」、売上減少や取引金融機関の資金引上げなどにより経営難に陥った方向けの「セーフティネット貸付」、新しく事業拡大・投資を行う際のサポートを得られる「企業活力強化貸付」、そして、新規ビジネスの立ち上げを支援する、「新企業育成貸付」などがあります。
最大7200万円を固定金利、長期返済で借入できる「新規開業ローン」
女性・30歳未満の若者・55歳以上のシニア限定で、通常よりもさらに低金利で借入できる「女性、若者/シニア起業家資金」。無担保・無保証人で最大3000万円を借入できる「新創業融資制度」。
その他さまざまな特色とメリットのある融資制度がそろっています。
新規ビジネスをはじめよう!日本政策公庫の支援を受けるまで
それでは、どうすれば日本政策公庫の支援を利用できるのでしょうか。
ここでは、新規創業の場合の、利用の流れをみていきます。
(1)相談・申込み
まずは電話や、日本政策公庫の各地の支店窓口で相談をしましょう。
その際、創業計画書や、設備投資の見積書、法人の場合は登記簿謄本などを持っていくと、より綿密なアドバイスを得られます。
どんな書類を、どう用意すればいいか…なども丁寧に教えてくれるので、「何もわからないけど、こんなビジネスをやってみたい」という夢一つで相談してみても良さそうですね。
相談により、ビジネスの骨格や、利用したい支援制度、金額などが明らかになったら、いよいよ支援の申込みです。必要書類を提出し、その後、面談が行われます。
(2)面談
面談では、事業計画についての質問や、資料・書類の検討が行われます。すでに店舗や事務所がある場合は、その視察も行われる場合があります。
面談の結果、融資の可否や金額が決められます。
(3)融資
無事に融資を受けられることになったら、契約手続きを行います。おおむね3週間ほどで、希望口座に資金が送金されます。
詳細は、日本政策金融公庫「手続きの流れ」ページをご覧ください。
銀行の事業向け融資とどう違う?
日本政策金融公庫は、いわゆる銀行の事業向け融資とは、大きく性格が異なります。
銀行の融資は、「利益」を目的として行われるものです。つまり、お金を貸して、利子をつけて返してもらうことで、「銀行が利益を得る」のが一番の目的。ビジネスを支援するのは、その目的達成のための手段にすぎません。
一方、日本政策金融公庫の場合は、「国家経済を活性化すること」がミッションです。一番の目的は、日本を元気にするため…ということですね。
こうした「目的の違い」があるため、審査の基準や観点、金利率の設定、返済期間の設定などにも違いが出てきます。
細かくはプラン・制度ごとに異なってきますが、一般的な観点から言えば、日本政策金融公庫のほうが、利用者にやさしいシステムになっているようです。
地域活性化、雇用創出、少子高齢化対策、景気回復…今、日本はさまざまな課題に直面しています。
「自分のアイデアや新しいビジネスは、これからの“みんなのため”にもなる!」…そんな自信のある方は、日本政策金融公庫に足を運んでみてはいかがでしょうか?