成長する個人事業主は学習する

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組織の学習、というようなことばがビジネス書で出てくることがあるかと思われますが、これはどういうことなのでしょうか。

たとえば、個人事業主にとって、「学習」とはどのようなものなのでしょうか。

ここでいう学習は、勉強することではありません。もちろん、勉強することもある一面では含まれるのですが、学習とは行動が変化することを指します。
良い学習も、悪い学習もあります。ある会社員が、先輩の仕事を見て真似をすることは良い学習でしょう。しかし、先輩がたばこ部屋でさぼっているのを見て真似をすることは良い学習ではありません。

▼良い成果に結びつくような学習をすることが成長

平易な言い方をすれば、今日よりも明日、明日よりも明後日、できることが増えていくことが成長です。個人事業主ももちろん、成長していかなければなりません。

その理由としては、一つは、世の中がどんどん変わっていくということです。独立した時には素晴らしいスキルの持ち主であったとしても、二年後、三年後、五年後にはわかりません。日々の仕事に没頭するあまり、自分の商売道具「スキル」が陳腐化していたというようではやっていけません。

▼オススメの書籍

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学習する組織――システム思考で未来を創造する

世界100万部突破! 人とチームの「学習能力」の根源を探りマネジメントの新常識を打ち立てた名著、待望の増補改訂・完訳版。

【推薦】
組織は全体として機能する――経営の本質えぐる不朽の名著!
― 楠木建氏(一橋大学大学院教授、『ストーリーとしての競争戦略』著者)

成長の長期プランを練る

日常の仕事をしていくことも重要ですが、個人事業主(経営者)は将来のことを考えながら、仕事を進めていくことが重要です。会社員であれば、目の前の仕事をきっちりとこなすだけでも評価されるかもしれませんし、キャリアプランについても会社からある程度示されるかもしれません。

しかし、個人事業主はそうはいきません。何をするのも自由な代わりに、将来の仕事が約束されているわけではありません。

そこで、自分自身で成長の長期プランを練る必要があります。
たとえば、3年という単位で自分自身の働き方を区切ってみてください。「受注できた仕事をこなす」のはもちろんですが、3年後に今の仕事はどうなっているでしょうか。あるいは、個人事業主としてできることが増えているでしょうか。そういった方向性を見定め、野心的な仕事の展開をしてみる、座学に投資してみる、といった施策を練ることをお勧めします。

▼日頃の業務から、疑問や改善点を探る努力も重要

この点では、業務に関する様々な出来事をメモの形で残しておき、振り返る機会を作ってみてはどうでしょうか。仕事をすることは、問題を作りだすことでもあります。特別に座学を用意しなくても、学習の場が用意されているのです。

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