お客様は神様ではない!独立開業成功のための【対等主義】のススメ

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『お客様は、神様です』

演歌歌手・三波春夫さんが残した、大変有名な言葉です。ですが、この言葉が『誤解されている』ことに、三波さんご本人も、スタッフの皆様も、たいへん心を痛めていた…という事実は、ご存知でしょうか?

“… このフレーズについては、三波本人の真意とは違う意味に捉えられたり使われたりしていることが多くございますので、ここにちょっとお話し申し上げます。… (中略)…歌う時に私は、あたかも神前で祈るときのように、雑念を払って、心をまっさらにしなければ完璧な藝をお見せすることはできないのです。ですか ら、お客様を神様とみて、歌を唄うのです。…”
 - 三波春夫オフィシャルサイト

『お客様は神様』とは、あくまで三波さんの歌手としての心であり、“商店や飲食店などのお客様のことではない”(同サイト)とも、はっきり書かれています。

ビジネスにおいて、本来、お客様と企業とは、“対等な関係”だと私は思います。

これは、“お金とはなにか”を考えればわかります。

お金という仕組みができる前、人々の経済活動は、全てが物々交換でした。しかし、物々交換では不便があります。そこで、交換する物のかわりとして、お金が登場しました。
こうした経緯を考えれば、『お金を払う人=お客様が、お金を受け取る人よりも偉い』という図式にはならないんです。商品やサービスをご提供し、正当な対価をお受け取りする…。物々交換の一方がお金になっただけであり、対等な関係は、現代になっても崩れていません。

この考え方は、ビジネス・パーソンとして、あるまじき思想だと怒られるかもしれません。

ですが、『お客様=神様』では、ビジネスは本質的に成立しないのです。

お客様の立場になって考えた場合、料金は無料が一番嬉しいんです。しかし、無料のサービスではビジネスは成り立ちません。経費を賄えないためです。
もっとも、体力のある大企業ならある程度は可能でしょう。ですが、個人事業や中小企業、フリーランスで同じ戦略を取るのは、非常に難しくなります。価格勝負、安さ勝負では、大企業に勝てないからです。

だからこそ、私がおすすめしたいのは“対等主義”です。

1000円、5000円、1万円、お客様に『払ってよかった』『価値ある買い物ができた』と思って頂けるものを、正直な価格でご提供することです。お客様と企業、お互いが対等に納得できるビジネス…それが、“対等主義”だと私は考えています。

こ の考え方でもっとも大切になるのは、正直さです。
たとえば、『他店では似たようなものが、もっと安く売っていた!これも安くできないの?』と言われた時、 言われるまま値下げするのではなく、自社の価格の理由を正直にお伝えすることです。それでご納得頂けない場合は、そのお客様を諦める勇気も必要です。同じように、自分が間違っていたら、それを直すことも必要です。

実際に私は、フリーランスではありますが、この“対等主義”を貫いてビジネスを行っています。ご理解頂けず、良い取引関係を結べなかったケースもあります。ですが今、お付き合い頂いているクライアント様は、とても正直で、誠実な方々ばかりです。

『お客様は神様だ』。この考えを捨て、お互いに感謝の言葉を贈りあえるような関係を目指す…。
そうした考え方のビジネスも、決して悪いものではないと私は思います。

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