白色申告で記帳が義務化。なぜ帳簿をつけなくてはいけないのか?

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生物の体を血液が流れているように、事業はお金を循環させて成り立つ

2014年1月より、白色申告でも帳簿を付けることが義務となりました。

詳しくは国税庁のホームページ
⇒平成26年1月からの記帳・帳簿等の保存制度

保存が必要なもの 保存期間
帳簿 収入金額や必要経費を記載した帳簿(法定帳簿) 7年
業務に関して作成した上記以外の帳簿(任意帳簿) 5年
書類 決算に関して作成した棚卸表その他の書類 5年
業務に関して作成し、又は受領した請求書、納品書、送り状、領収書などの書類
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会計の知識があるわけではなく、経理部に勤めていた経験があるわけでもない個人事業主が帳簿をつけるのは大変面倒で手間がかかり、しかもつまらない作業です。

そもそも目的が税金の計算をするため、ということもあり、二重に損をする気分になるのかもしれません。

ここからのお話は、義務や責任以外で「帳簿」がなんのために必要なのか書いていきます。

▼帳簿を付けず流れが滞れば、事業は死(倒産)にます

生物も同じです。帳簿を付けるのは、その血の流れを把握するためであり、帳簿を付けて情報を整理することで、事業に対して「いくら支払い」、「いくら得たのか」ということがはっきりします。
むしろ義務として帳簿を付けるのではなく、自分自身の行動を管理するために、帳簿を付けるのです。

法人でなければ、利害関係者も少なく、帳簿を付けることの意味が社会的には小さいかもしれません。従って、価値のない仕事のように感じている人も少なくないでしょう。
しかし、事業が続くのは事業に入れたお金よりも事業から得られるお金の方が大きいからです。この関係が逆転していれば、関係は続きません。そして、あなたは事業からいくら「給料」をもらったでしょうか。
個人事業主であれば、給与収入という考え方とは遠いはずですが、あえてその事業から給与をもらったと考えてみて、それは働きや苦労に見合うだけのものになっているでしょうか?

時給換算した時に「これだと外でバイトした方がマシじゃないか」という状況に陥っていないですか?

帳簿を付けることは、事業をモニタリング(監視)すること

冷静に金額ベースで眺めてみて、不満足な結果であれば、事業をどうやって改善して行くかということを真剣に考えなければなりません。

つまり、他の誰かが「お前の仕事どうなってるんだ?」と尋問しなかったとしても、事業主本人が自問自答し続けなければならない問題なのです。

▼帳簿を付けて、その結果を冷静に検討する習慣がないまま大きくなる事業がある

法人となり数億円の売上を上げるようになっているのに、帳簿に対して厳しい目線を向けることがないままなのです。すると、どれだけの手間や資金を使って売上を獲得しているかということがわからなくなります。
明らかに不健全な体質のまま、事業を続けていると、日々の資金管理が厳しくなってきます。しかし、数字を冷静に検討する姿勢がないため、なぜ資金管理が厳しくなっているかがわかりません。原因が分からなければ、対策も打てません。

そんなことを続けていれば、事業は破たんします。個人事業主は自分自身を縛る他人がいないからこそ、その仕組みを導入しなければならないのです。それが帳簿であり、経理・財務のモニタリングなのです。

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